9router で QCode を使う

ローカルのマルチプロバイダールーター 9router に QCode.cc をカスタムプロバイダーとして追加し、プロバイダー横断のフォールバックと一元管理を実現する

最終更新 2026-10-16

API キーが必要ですか? 登録する →エンドポイントと Base URL →

目次

9router はローカルのマルチプロバイダー AI ルーティングプロキシです。自分のマシン上で OpenAI 互換サービス(デフォルト http://localhost:20128/v1)を起動し、Claude Code、Cursor、Cline、Codex などのツールからのリクエストを一括で引き受け、設定したルールに従って複数のモデルプロバイダーへ転送します(自動フォールバック / クォータ枯渇時の切り替え / 出力圧縮によるトークン節約などを含む)。概念的には QCode 自前の CCR に似ていますが、違いは 9router が自分のマシン上で動き、自分で管理する点です。

具体的な機能・ポート・UI は 9router 公式リポジトリ を参照してください。本記事では「QCode をどう追加するか」のみを扱います。

いつ必要か

  • QCode に直接つなぐ方がシンプル:QCode しか使わないなら、ツールの BASE_URL を api.qcode.cc に向けるだけでよく、9router は不要です。
  • 9router が向いている場面:QCode を他のプロバイダー(サブスク版、付与クレジット、自前構築など)と併用したく、統一されたエントリーポイント、自動フォールバック、プロバイダー横断の切り替え、トークン圧縮が必要なとき、QCode を 9router のプロバイダーの一つ(主力またはフォールバック層)として登録できます。

QCode をプロバイダーとして追加する

  1. 9router のドキュメントに従って起動し、ローカルコンソール(デフォルト http://localhost:20128)を開きます。
  2. Providers(プロバイダー) でカスタム / OpenAI 互換(Compatible Node)プロバイダーを新規追加します:

  3. Endpoint / Base URL:

    • チャット(GPT 系):https://api.qcode.cc/openai/v1
    • チャット(Claude 系、9router が Anthropic プロトコルノードに対応している場合):https://api.qcode.cc/api
    • 画像(任意):https://api.qcode.cc/qcode-img/v1(下記の注意を参照)
    • 中国本土ではドメインを asia.qcode.cc に変えます(アジアの接続点で、地理的に近い)。
  4. API Key:あなたの QCode API Key(cr_ で始まる)。
  5. モデル / エイリアス:必要に応じて claude-opus-5、claude-sonnet-5、gpt-6-sol、gpt-5.6-terra などを登録します(claude-sonnet-4-6 などの 4.x は販売中)。
  6. この QCode プロバイダーをティア / フォールバックチェーンに組み込みます(例:主力として、または他のプロバイダーがクォータを使い切った後のフォールバック層として)。
  7. ツール(Claude Code / Cursor / Cline など)を 9router のローカルエントリー http://localhost:20128/v1 に接続するだけです。以降は 9router がいつ QCode へルーティングするかを決めます。

QCode 直接 vs 9router 経由

QCode 直接 9router 経由
設定の複雑さ 低(BASE_URL を 1 つ入れるだけ) 中(provider / tier / エイリアスの設定が必要)
マルチプロバイダーフォールバック なし あり(QCode を主力またはフォールバックにできる)
チーム共有 可(クラウドサービス) 不可(9router はローカルのみ、設定はメンバー間で共有されない)
利用統計 QCode 管理画面 probe.qcode.cc で正確 9router は自身のルーティング選択のみを反映し、クォータは QCode 管理画面が基準
経路 直接 ローカルプロキシ層が 1 つ増える

注意事項

  • ローカルのみ:9router はローカルで動き、設定はチームメンバー間で共有されません。
  • 画像ルーティングは要自己検証:9router は /v1/images/generations を公開していますが、「9router 経由で QCode の gpt-image-2 を呼ぶ」のは未検証で、追加設定が必要な場合があります。安定性が必要なら画像は直接 image-2 を推奨します。
  • クォータは QCode 管理画面が基準:9router の統計は QCode の実際のアカウントクォータと同じではありません(Key ごとの 1 日上限などは QCode 管理画面 / probe.qcode.cc が基準)。
  • プロトコルとパスの対応:/openai/v1 は OpenAI プロトコル、/api は Anthropic プロトコル、/qcode-img/v1 は画像用です。詳細は 接続ポイントと API フォーマット を参照してください。

インストールとローカルのエンドポイント(9router 公式 README)

2026-10-15 時点の 9router 公式 README のクイックスタートは、npm install -g 9router でインストールし、9router で起動、ダッシュボードは既定で http://localhost:20128 に開く、というものです。接続したいツール側では Endpoint を http://localhost:20128/v1 にし、API Key は 9router のダッシュボードからコピーします。README にはカスタムの OpenAI / Anthropic 互換エンドポイントに対応していると書かれており、QCode もこの方法で追加します。

主な設定項目

9router の項目 QCode で入力する値 補足
タイプ カスタム / OpenAI 互換(Compatible Node) Claude 系は Anthropic プロトコルのノードが必要。UI で選べるかは 9router 次第
Base URL https://api.qcode.cc/openai/v1(GPT・中国系モデル)または https://api.qcode.cc/api(Claude) 末尾にスラッシュを付けない。中国本土では asia.qcode.cc
API Key cr_ で始まる QCode のキー 直接接続と同じキー
モデル / エイリアス 例:claude-sonnet-5、gpt-6-sol エイリアスは 9router 内部の呼び名。QCode に届くのは実際のモデル ID でなければならない
tier / fallback チェーン QCode をメインまたはフォールバックに置く 順序は 9router が決める。QCode には実際に届いたリクエストだけが見える

よくあるエラーと切り分け

症状 主な原因 対処
ツールが localhost:20128 に接続できない 9router が動いていない、またはポートが使用中 ブラウザでダッシュボードが開くか確認してから、ツールで再確認
Invalid API key QCode のキーの誤り・空白混入、または QCode の provider に 9router 自身のキーを入れた 2 つは別のキー。ツールには 9router ダッシュボードのキー、QCode の provider には cr_ キー
model_not_available_on_endpoint Claude モデルが OpenAI エンドポイントに送られている Claude 用に Anthropic プロトコルのノード(/api)を別に作る。接続先と API 形式参照
404 Base URL の /v1 の過不足、または末尾のスラッシュ 上の表と照合
使用量が QCode の管理画面と合わない 9router の統計は自身のルーティングのみ反映 QCode の管理画面と probe.qcode.cc を基準にする

まず curl で QCode に直接リクエストし(接続先と API 形式の第 5 節)、キーとパスを確認してから 9router 側を調べると、行き来が半分で済みます。

よくある質問

QCode しか使わない場合でも 9router は必要ですか?

必要ありません。QCode だけなら、ツールの BASE_URL を直接 api.qcode.cc(中国本土は asia.qcode.cc)に向けるほうが簡単で、ローカルのプロキシが 1 段減り、問題の起きる箇所も減ります。

9router に表示される費用と QCode の請求が違うのはなぜですか?

9router の数値はルーティングの選択に基づく独自の概算です。QCode はトークン単位の課金で、モデルごとの単価は qcode.cc/models にあり、実際の請求は QCode の管理画面が基準です。

Claude Code で 9router 経由の Claude モデルは使えますか?

9router が Anthropic プロトコルのノードに対応し、QCode の /api をそのノードとして設定している場合に限ります。OpenAI 互換ノードだけだと Claude モデルは拒否されます。具体的な画面は 9router 公式リポジトリを参照してください。

9router を経由したリクエストが本当に QCode に届いているか、どう確認しますか?

probe.qcode.cc に cr_ キーを入力し、リクエストのモデルとトークンが見えれば届いています。見えない場合は、9router の tier / fallback チェーンに QCode の provider が入っているか、順序が十分前にあるかを確認してください。


1 つの API Key で 2 つのプロトコル(Anthropic / OpenAI)を共通利用でき、直接接続も 9router のようなルーター経由も可能です。QCode.cc の料金 をご覧ください。

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