ダイナミックワークフロー(Dynamic Workflows)

Claude Code のダイナミックワークフローで数十〜数百のバックグラウンドサブエージェントをオーケストレーションし、リポジトリ全体のレビュー・移行・調査を行う — QCode 経由で利用可能

ダイナミックワークフロー(Dynamic Workflows)

サブエージェントを使えば、すでに「分身を 1 つ送り出して」あることを並行調査できます。しかし、タスクが「チーム丸ごと」を要するほど大きくなると — たとえばリポジトリ全体を一巡してモジュールごとにレビューを書く、といった場合 — サブエージェント 1 つでは足りません。そこで登場するのが ダイナミックワークフロー(Dynamic Workflows) です。

ダイナミックワークフローは、Claude Code に 数十〜数百のバックグラウンドサブエージェント を一気にオーケストレーションさせ、それぞれが作業の一部を担って並行実行する一方で、あなたは自分の作業を続けられます。これは Claude Code に現在設定されているモデル上で動作します — つまり Claude Code を QCode に向けておけば、ワークフローはそのまま使えます。

どんな問題を解決するか

通常のサブエージェントは「少数で制御可能な」並行処理に向いています。3 つほどの分身を送り出して、API・スキーマ・テストカバレッジをそれぞれ調べる、といった具合です。しかし、本質的に並行度が高いタスクもあります。

  • 200 ファイルあるリポジトリで ファイルごとのセキュリティ/品質レビュー を行う
  • 古い API 呼び出しを コードベース全体で新しい書き方へ一括移行 する
  • 1 つのテーマについて、数十のディレクトリを 個別に調査して集約 する

直列でやればあなたは Claude が 1 つずつ片付けるのを待つことになり、サブエージェントを手動で数十個立ち上げれば、タスク分割も進捗管理も自分でやることになります。ダイナミックワークフローは「分割 → 配分 → バックグラウンド実行 → 集約」という一連の流れを丸ごと Claude Code 自身にオーケストレーションさせます。

トリガー方法

ダイナミックワークフローに追加インストールは不要で、トリガーは軽量です。

  • プロンプトにキーワード ultracode を含める。または
  • 単に 「ワークフローを実行して(run a workflow)」 と頼む。

Claude Code が意図を認識すると、何個のバックグラウンドサブエージェントを送り出し、それぞれが何を担当するかを自分で計画し、並行実行を開始します。

> ultracode src/ 配下の各サブモジュールをコードレビューして。エラーハンドリングと
> 入力検証を重点的に。各モジュールは短いレポートを出力し、最後に 1 つの概観へ
> まとめて。

あるいは自然言語で:

> ワークフローを実行して: リポジトリ全体で旧 httpClient を呼び出している箇所を
> すべて探し、新しい fetch ラッパーへ移行する変更量を見積もり、ディレクトリ別に
> 集約して。

/workflows で実行状況を確認する

ワークフローが送り出したサブエージェントは バックグラウンドで動き続け、メインセッションをブロックしません — 別の質問をしたり、コードを書き続けたりできます。現在どのワークフローが走っていて、どこまで進んでいるかを確認するには次を使います。

/workflows

実行中および完了したワークフローの実行(runs)が一覧表示され、全体の進捗を追ったり、各サブエージェントの成果物を確認したりしやすくなります。

バックグラウンド実行とは、大きなタスクがもう操作をブロックしないということです。指示を投げたら別のことをして、後から /workflows で結果を回収しましょう。

ワークフローを使うか、単一のサブエージェントを使うか

両者は同じ「並行委譲」の考え方を異なる規模で表したものであり、選択基準はシンプルです。並行度と、バックグラウンド化が必要かどうかを見ます。

観点 単一のサブエージェント ダイナミックワークフロー
並行規模 少数(数個)の独立サブタスク 数十〜数百のサブタスク
トリガー Claude に「X を調べるサブエージェントを 1 つ送って」と頼む キーワード ultracode または「ワークフローを実行」
実行場所 完了後にメインセッションへ要約を返す バックグラウンドで動き続け、メインセッションをブロックしない
確認方法 結果は会話内に返る /workflows で実行の一覧を見る
典型的な用途 API/スキーマ/テストの並行チェック リポジトリ全体のレビュー/一括移行/大規模調査

経験則:

  • サブタスクが 数個だけ で、すぐ結果が欲しい → サブエージェント を使う。
  • サブタスクが 数十〜数百 あり、バックグラウンドでじっくり走らせてよい → ダイナミックワークフローを使う。

ダイナミックワークフローは本質的にサブエージェントの「スケールアップ版」です。まず サブエージェント の概念をしっかり押さえてからワークフローに進むとスムーズです。

QCode 経由で使う

ダイナミックワークフローは Claude Code が接続しているモデル 上で動作し、特定のプロバイダーに依存しません。つまり Claude Code を QCode に向けておけば、ワークフローが送り出すすべてのバックグラウンドサブエージェントは QCode のエンドポイントを通り — cr_ で始まる同じ API キーが最後まで共通で使えます。

最小構成(Anthropic プロトコル):

export ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.qcode.cc/api"
export ANTHROPIC_API_KEY="cr_あなたのキー"

# 中国国内のユーザーは asia エンドポイントを優先
# export ANTHROPIC_BASE_URL="https://asia.qcode.cc/api"

BASE_URL の末尾に スラッシュを付けないでください。そのアドレスへ直接アクセスして 401 が返るのは正常です — パスは正しく、認証が欠けているだけという意味です。

設定が済んだら、いつも通り Claude Code を起動し、ultracode でワークフローをトリガーします。エンドポイントの全リファレンス、4 つのドメイン(api / asia / us / eu)、各プロトコルのパスについては 接続先と API フォーマット を参照してください。

ワークフロー内の各バックグラウンドサブエージェントが消費するトークンは、QCode で選んだモデルに応じて課金されます。大規模なワークフローは多数のサブエージェントを同時に走らせるため、トークン消費もそれに応じて増えます — 大きな実行の前には、フラッグシップモデル(例: claude-opus-4-8、100 万トークンあたり $5/$25、1M コンテキスト)で小さな範囲のパイロットを回し、出力品質を確認してから全面展開するとよいでしょう。

実践例

例 1: リポジトリ全体のコードレビュー

リポジトリ内の主要モジュールごとにレビューを 1 件ずつ生成させ、観点と出力を統一し、最後に集約します。

> ultracode packages/ 配下の各サブパッケージを独立してコードレビューして
> 各レビューは次を網羅: エラーハンドリング境界条件未処理の Promise の有無
> 命名の一貫性各サブパッケージは 20 行以内の要点リストを出力し最後に
> 深刻度順に並べた 1 つのマスター表へまとめて

送り出したら別のことを続けてよく、後で /workflows で進捗を確認し、すべてのサブエージェントが終わったら集約表をまとめて確認します。

例 2: 大規模な API 移行の調査

手を付ける前に、ワークフローで影響範囲を把握します。

> ワークフローを実行して: コードベース全体で axios を直接使っている箇所を
> すべて見つけ、ディレクトリ別にグループ化し、プロジェクト内 httpClient
> ラッパーへの切り替えの工数とリスクを見積もり、「ディレクトリ / 出現回数 /
> 移行難易度 / 注意点」の表を出力して。

全体像が得られれば、勘ではなく実データに基づいて移行順序を決められます。

ヒントと注意点

  • 小さく始めて拡大する: 初回はワークフローの範囲を 1 つのディレクトリまたはパッケージに絞り、出力フォーマットと品質が期待どおりか確認してから、リポジトリ全体へ広げます。
  • 出力フォーマットを統一する: 各サブエージェントが「何を、どれくらいの長さで、どう並べて出力するか」をプロンプトで明示すると、集約時にかなり楽になります。
  • バックグラウンド ≠ 放置: ワークフローが走っている間は別のことをしてよいですが、後で /workflows で締めくくる(確認する)のを忘れずに。
  • 画像について: ダイナミックワークフローはテキスト/コードのタスクを扱います。Claude Code に 画像を読ませたい(スクリーンショット、アーキテクチャ図、エラー画面)場合、それはビジョン入力機能でワークフローとは無関係です。画像を生成したい 場合は gpt-image-2 画像生成 を使ってください。
  • ワークフローを CI/スクリプトに組み込むには、ヘッドレスモードと構造化出力を組み合わせます — 自動化と CI/CD を参照。

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